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2012年4月27日金曜日

高校卒業50周年記念クラス会 『金祝』

幼稚園から高校までの一貫教育を湘南白百合学園で受けた私達「タブリエ会」N14組は2012年4月22日(日曜日)に同窓会タブリエ会からの、通称「金祝」の御招待状を頂き、晴れの会に誘い合わせて出席しました。(写真は全てクリックで大きくなります)

集合場所の小学校体育館

立派な体育館入り口。

年に一度の同窓会総会の日に、私達は「金祝」として招かれました。

東京組の加藤さん米沢さんと入口で記念撮影。同じ電車に乗り合わせた仲間です。

各クラス幹事総出の賑やかな受付風景。

「金祝」組は金色のリボンを渡されました。

正統派聖ポーロ会経営のミッションスクールですから、マリア様は欠かせません。

片瀬江ノ島の地にあった湘南白百合学園は、私の学んだ頃は幼稚園から高校までの校舎が全てこの地にありました。しかし私達の卒業後に中学・高校の校舎は新しく購入した片瀬山の地に移り、その後時代に合わせて何回も建て替えられて来ました。この度初めて同窓会に出席すると、思い出の校舎も大事な正門脇のルルドのマリア様像も跡形も無くなっており、一瞬に過ぎた様に思えた50年も、やはり半世紀の長さだった事を思い知らされました。

50年振りの母校。「終戦後」という言葉がどこにでも登場した、何も無かった貧しい昭和24年から高度経済成長期、更にGDPが世界一にまでなったJAPAN AS No.1の経済大国を経てバブル崩壊した昭和の最後の年 昭和63年、そしてデフレから脱却出来ない平成の現在、この急上昇と急降下のジェットコースターの様な時代を丸かぶりして来たのが今年「金祝」の私達ですから、50年振りの母校を眺めても何も思い出の物が残って居なくても仕方のない事かもしれません。


プログラム表紙

式次第

プログラムの式次第の通り、まずは「主の祈り」と「校歌」斉唱から会は始まりました。

50年ぶりに歌う校歌に「金祝」組は全員緊張!

難しい顔をしているのは、歌詞を忘れたから老眼の為、読むのに必死なんです。

やっと調子が出て来て口も大きく開けられました。

現在の小学校の校長様による祝辞です。私達が学んだ頃はこの法衣ではありませんでした。

槇美ちゃん、ごめんなさい、ピンボケで…。クラスを代表して校長様から頂戴したお祝いのオメダイ。嬉しくてすぐ身に付けましたよね~♪

我がN14回生を代表して泉谷(旧:竹内)さんが謝意のスピーチ。人生を通して教職を貫いた私達の星ですから、記憶も抜群! 私達は1962年3月23日に湘南白百合学園を卒業したんですって!! それから50年後の面々の写真を次にお目に掛けますね。旧姓が武元の私は名簿が竹内さんの隣で、いつも仲良くお喋りしていた頃を思い出します。

第2部では色々楽しいエキジビションがあって、コーラスや日舞の披露がありました。日舞にはN14回同期の伊東(旧:藤本)とよ子さんも出演されたので、殊更楽しく拝見しました。

その後各テーブルでお祝いの食事会となりました。

こちらが同窓会 心尽くしのお祝い弁当と紅白のおまんじゅうです。

お弁当は筍御飯と白飯に色々のお料理が詰まっていて、大変美味しゅうございました。

少しテーブルごとのスナップを撮ってみました。

昔の面影が50年経ってもありますよね。

懐かしくてどの顔にも嬉しさがはじけます。

各テーブルを撮ってもらちがあかないので、これが全員集合の写真です!

少し小さすぎるので、こんな写真もあります。

同窓会の「金祝」行事の後は、ナザレトの修道院の一室を拝借して、N14回のクラス会を幹事さんが企画して下さいました。

ナザレトの修道院はこんなにきれいに建て替えられていて、修道女におなりになられた先生方が幸せにお暮らしです。

クラス会出席者は全部で54名。卒業時は120名でしたが、残念な事に9名が既に帰天されていますので、残った同級生の丁度半数が出席した事になります。

スール・ミッシェル様の御発声で9名の亡くなられた級友の名前を挙げて一同で「主の祈り」と「めでたし」を唱えました。

その後はクラスメートだけの内輪の会なので、一同楽しく昔の気持ちにかえって笑い、話し、くつろいだ時を過ごしました。

シャンパンで乾杯し、料理やケーキは幹事さんが色々に知恵を絞って用意して下さったそうですよ。

沼本さんのピアノ伴奏、吉田春子さんの指揮で合唱をしたり、深井邦子さんの口笛の演奏もあり、会は盛り上がります。

最後はビンゴゲームをやりました。白百合らしく、一番不運な友に一番豪華(!?)賞品が渡されました。

最後にミッシェル様から引き出物として「10年後に読んで下さいね」と人生を終わる時の心がけを説いた上智の神父様の御言葉を書き留めたメモを頂戴しました。常に教育者としての精神を忘れない、御元気なミッシェル様に心からの尊敬を感じました。










2012年4月2日月曜日

また会 タウンンミーティング@ブーケ・ド・フランス(六本木)

3月23日(金曜日)、テケの発案で六本木のフランス料理店「ブーケ・ド・フランス」でアルザス地方の家庭料理ベックオフ(Beackoffe)を食べながら次回の旅行の相談会をする事になりました。日頃は何だか多忙な4人なのに、急に決めた割りには御縁があったのでしょう、全員が揃いました!

フランス料理店と聞くと格式高いお店と思いますが、ブラスリー程ガヤガヤしてなくて、こぢんまりした家庭的なお店で、原田マダムが又、個性的で威勢が良くて全員この店のファンとなりました。

旅行相談会が主な目的ではなく、テケがアルザスの有名な鍋料理 ベッコフ(又はベックオフ)を季節が終わらない間に是非食べたい・・・と言うことで、都内でベッコフが食べられる店を探してくれました。

これがベッコフ(Beackoffe)。 ベッコフに欠かせない物・・・それはまずこの地方の誇る白の辛口ワイン リースリングと3種類の肉(豚、羊、牛)。アルザス地方ではどこの家でも絶対代々作り継がれていて、豚はテールと足が出汁を濃厚に出す為には欠かせません。この肉を一日リースリングに漬け込み、そして小麦と水で造る堅い棒状のペーストで鍋の蓋と鍋を密閉させてオーブンで2時間~3時間蒸し煮にします。漬け込んだ肉を、厚めにスライスしたジャガイモと玉葱でサンドにして、蒸し煮している間にリースリングと肉から出た旨みをジャガイモと玉葱にたっぷり吸わせるのがこの料理の特徴です。

棒状ペーストがオーブンの中でカチカチになっているので、それを叩き割って蓋を開けると御覧のようにホクホクになって旨みを吸い込んだジャガイモと肉たちが現れます。
原田マダムが豪快に料理を取り分けてくれました。この鍋は二人前でしたが、たっぷり入っていたので私達4人はお腹一杯食べて、そして身体がホッカリ温まりました。 その前に原田マダムの前もってのアドバイスとして、一鍋でたっぷりあるから、女性4人ならスタートに前菜を1人ずつ食べれば一鍋で充分との事で、前菜を数種類頼みました。
まず「野菜のテリーヌ」。アルザス地方(中心地はストラスブール)は気取らない料理をたっぷり目の量で出すみたいで、この野菜のテリーヌもこれで一人前ですが、ガッツリ大胆な形状をしていました。ラタトゥイユの材料をテリーヌ型に仕上げた物です。テリーヌの下にはタプナード(オリーブ・アンチョビ・ケッパーを叩いてオリーブオイルで仕上げたソース)を敷き、皿の周囲にオマール海老をバジルソースで和えたピストーが付いていました。

次の前菜は「4種類のトレビスにイベリコ豚の生ハムと帆立貝をアクセントにしたサラダ」です。4種類のトレビスが新鮮で甘く、ほろ苦く、ドレッシングの味と良く合って大変美味でした。少ししか入っていないイベリコ豚の生ハムも帆立貝のマリネーも材料の質が良かったので、アクセントとしての役目を立派に果たしていました。

3つめの前菜は「桜海老のクロックムッシュ」。多分桜海老は日本ならではの素材ですから、ここのシェフのオリジナルと思いますが、美味しく出来上がっていました。ベシャメルソースに混ぜた桜海老がふんわり、こんがり、まろやかでグリエールチーズと共に上品なクロックムッシュで胃袋の弱い日本人にとってはリーフサラダと共にさっぱり、ふんわり、海老のまろやかな甘みと共にスルリとお腹に収まりました。
前菜を食べ終わった時点で、辛口のまた会メンバーはこの店が気に入り、テケのチョイスに賞賛しきり。私達の会話を漏れ聞いた原田マダムも気を良くして、その後のベッコフの料理を出す頃には、他にお客が居ない事を良いことにお互い言いたい放題、写真もパチパチ撮って和気藹々。やがてデザートへと進みます。作るのに時間を取る、と言われた、おすすめのこの店ならではのデザートを2種類頼みました。

一番目はアフリカのチュニジアの春巻き風デザート。金柑のコンフィチュールにバナナのソテーを巻き込んで揚げた春巻き(皮がチュニジア風)とサフランのアイスクリーム。

二番目はフランスのデザートですが、「バシュラン」と呼ばれる珍しいデザート。メレンゲでラム酒のアイスクリームをサンドにして、円柱状にし、周囲をホイップした生クリームで包み、プラリネをまぶしたこの形をバシュランと言うらしいです。これは中々美味でした。

さて、アルザスのベッコフは、みつ和にもアルザス地方で最も有名なワイナリー「ヒューゲル家」のオーナーが来日した時、それを記念して行った「ワインの夕べ」で川端清生シェフが作りました。本場のヒューゲル氏に食べてもらうので、リースリングは氏が持参した最高のリースリングを使い、そして絶対欠かせない豚足もテールも入れて、丸一日漬けておいたので、濃厚で香り立つベッコフが出来上がり、参加者には大好評でした。その時の作り方を川端シェフがブログに残しているので見て下さい。
http://chefsk.blog115.fc2.com/blog-entry-155.html


リースリングはニューヨークで近年食前酒としてマティーニに替わって若い世代に流行しているワインで、ドライですが、辛いより甘くて豊潤でワインに弱い私でもとても美味しいと感じました。

ベッコフの決め手はやはりリースリングと豚足です!
Googleで「フランス アルザス 家庭料理 ベックオフ」と検索すると色々楽しい記事が出て来ます。

写真は全て今尾範子ちゃん御提供。


ブーケ・ド・フランス http://www.bouquet-de-france.com/wp/