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2013年4月20日土曜日

新歌舞伎座 開場杮葺落公演

御贔屓の中村勘三郎丈も、勇壮な市川団十郎丈も、楽しみにしていた新歌舞伎座の開場を目前にして亡くなられてしまったけれど、長年の歌舞伎ファンとしては、やはり慣れ親しんだ歌舞伎座がどの様に再生されたか、見なければ心が収まらず、親しい歌舞伎役者さんの番頭さんに頼んで席を取ってもらい、娘の英里と共に三部公演の二部に行ってきました。

前から三列目のお席でした。


外から見ると以前の特徴ある桃山様式の古式ゆかしい歌舞伎座と全く同じに見受けられます。
実は同じでした。設計を頼まれた建築デザイナーの隅研吾氏は役者さんが演技する上で、
元の寸法通りの建物がベストである事を理解して、柱や絨毯の色まで変えないで、
元のままの雰囲気でした!

一年に一度、11月の顔見世興行の時だけ組まれる櫓も、
開場柿葺落興行なので組まれていました。
紫の幕に染められている紋は法隆寺の宝物「鳳凰円文螺鈿唐櫃」から採用された
株式会社 歌舞伎座のマーク「鳳凰丸」です。

新歌舞伎座(明治22年に最初の歌舞伎座が出来てから、漏電で焼失したり
関東大震災にあったり、第二次世界大戦の東京大空襲で消失したりと何回も建て替えを余儀なくされて、
これは第五期の新生歌舞伎座です)開場は、4月の東京の一大ニュースですから、
常に人々が沢山集まり、注目を集めていました。

建物は元通りの様子ですが、新歌舞伎座の新しい特徴は、地下鉄の東銀座駅から直接
3番出口を抜けると歌舞伎座の新しく出来た地下の「木挽町広場」に出られて、まさにそこに
今まで館内に店を構えていたお弁当売り場やお土産売り場が移って、切符を買わずに
そうした物を一般の人々が購入出来るシステムになった事です。
以前は短い幕場の忙しい買い物でしたが、今はゆっくり時間を掛けて吟味出来ます。


又、地下鉄からエスカレーターを上がった正面玄関の横に
「歌舞伎稲荷大明神(お稲荷さん)」が出来ていました。

正面玄関の脇には、その月の演目がきらびやかな錦絵で表示されています。
若い人も沢山、歌舞伎に興味を抱くようになりました。

4月の演目はこれです。
4月2日(火)初日、4月28日(日)が千秋楽です。
私は第二部(午後2時40分開演、午後5時20分終演)の
「弁天娘女男白波」と平将門の娘の滝夜叉姫の「忍夜恋曲者」を見物しました。
玉三郎演じる滝夜叉姫は、昔、日本舞踊を習っていた私も明治座で演じた役なのでとても楽しみでした。

話題となっていましたから、連日大入りの盛況で、後ろの「大関」寄進の酒樽の縁起飾りに
「大入袋」がデカデカと掲げられています。

ここで娘の英里と待ち合わせですが、彼女は一向に現れません。
せっかくですから、デジカメ慣れしているお若いカップルに一枚撮って頂きました。
だから私はちょっと恥ずかしそうな顔をしています。

これが歌舞伎座の二階席から見た劇場内部の全景です。少しも以前と変わっていませんでしょう?
役者さんは見栄を切る時、「二階席の右から何番目の提灯を見て」とか言うように
お稽古の時先輩から指導を受けて長年やってきたので、寸法が大事なんだそうです。

2階ロビーの店々も1階のロビーの店々もなくなり、その分バリアフリーになったり、
トイレが増設されたり、旧来の歌舞伎座の問題点が改良されています。
店がなくなったのでちょっとした売店で軽い食事を売っていました。

いつも人気で予約しておかないと手に入らない3階の奥にある「鯛焼」のお店は有りました!
「あるだろう」と確信して、迷うことなく幕間に一直線で買いに行って無事ゲットしました。
中に紅白の小さくて丸い白玉が入っているので「めでたい焼き」と命名されています。
私の後ろはすぐに長蛇の列になりました。
娘の英里はその行列の中に恵泉のフラワーデザインの先生をしている友人を見つけて
嬉しげにお喋りに花を咲かせていました。

無事買う事ができましたが、焼きが間に合わなくてからっぽのケースの前で出来上がりを数分待ちます。
アツアツを頂きました。

歌舞伎座の中に店を構える「吉兆」も
この新生歌舞伎座に以前より広々としたスペースを取ってオープンしていました。

オープンを祝っての松花堂を頂きました。

この様に一口の「お赤飯」も付いていました。

刺身の造りは「寿」をあしらった、勿論、鯛でした。
新鮮でプリっとして美味でした。

全て「寿」のオンパレードです。

勿論、敷紙も扇面に松竹梅と丹頂鶴の「お目出た尽くし」。

嬉しいことに旬の新筍の含め煮もありました!

かくして楽しみにしていた私の歌舞伎座の柿葺落四月公演は満足の内に終わりました。この柿葺落公演は毎月花形役者さんを大勢揃えて丸一年行われるそうです。私もとりあえず五月と六月、お気に入りの演目を見物する予定です。


2013年4月15日月曜日

清水英里の薬膳料理教室

娘の英里(えり)が中医薬膳師の免許を取り、昨年10月から自宅で薬膳料理教室を始めました。

クリックで大きくなります。
2013年4月の御案内

2013年1月の御案内




免許は中国政府公認の中医学の薬膳師として学んだものですが、その薬膳理論は西洋料理にも和食にも反映することが出来ます。中国料理ではラード等の油脂で料理する事が多いので、英里は美肌とスリムを追求する、健康であると同時に美しくありたい女性の為に、極力酸化しやすい油分を抜いて、アンチエイジングを主体に、豊富なお野菜を沢山使った洋風、和風のオリジナルレシピで薬膳料理を構成して皆様に教えています。健康に強い関心のある方々が毎回参加して下さり、サロンの雰囲気の中で楽しく美味しい時間を過ごして頂いています。

最初に英里のオリジナルブレンドの薬膳茶を頂きながら、薬膳理論と今月の薬膳のテーマを説明します。


それから台所に移って料理のデモンストレーションをしながら、各々の料理法の手順やコツを教えます。

月毎にテーブルセッティングも色々変えて、料理でおもてなしする楽しさも感じて頂きます。

これは昨年の10月のお教室。

『秋の実り』がテーマでした。


落ち葉模様のランチョンマットで秋を演出。

これはお雛様のしつらえ。

桃色やピンクのお花でテーブルをアレンジ。

ナプキンもピンクのお花の刺繍で。


これがテーブル全体です。

3月のしつらえ。
ヒヤシンスを飾りました。

ブルーのテーブルマットに七宝の蝶々のナプキンリング。

センターピースはアネモネの花です。

テーブル全体はこんな感じです。

丁度、庭の枝垂れ桜も満開でした。


こちらは3月のクラス。

お料理はこんな感じ。
手前は蛤(はまぐり)のサラダ。

槍烏賊に玄米の炊き込み御飯を詰めて、トマトソースで煮付けます。
緑のソースはほうれん草とパセリのピューレ。
軽くてさっぱりして美味しい…と評判でした。





2013年4月8日月曜日

スカイツリーに行ってきました。



(財)日英協会のmonthly newsで「東京スカイツリー見学」の企画を見つけたので申し込みました。
日英協会には、娘の英里が小学校の時に麹町の英国大使館内の書記官夫人宅で英会話をお習いしていた時にお誘いを受けて入りました。以来20年以上のお付き合いですが、協会は日本人と英国人の文化交流の為に色々な企画を催しており、色々な日本の文化スポットの見学会を催して来ました。例えば、国技館(相撲)や歌舞伎座、国立オペラ劇場等は言うに及ばず、東京証券取引所や歴史上の有名人の旧宅とか、現在話題になっているスポット等々、バラエティー豊かな内容です。

スカイツリーは建築中から大きな話題になり、開業以来まだまだ入場制限がある、と聞いていますが、団体なら並ぶことも無いと思い、早速参加を申し込みました。

当日(4月8日)は日本全国荒れ狂った大型低気圧の翌日で、まさに台風一過の素晴らしい青空となりました。

集合場所は隅田川に架かる駒形橋のたもとでした。

そこから見えるスカイツリーは抜けるような台風一過の青空にまばゆい銀色の麗姿を輝かせます。
左にはアサヒビールの本社の特徴ある屋上のモニュメントが金色に輝いています。

私も駒形橋からスカイツリーをバックに一枚記念写真を撮って頂きました。

さて、駒形橋のたもとには「前川」という鰻の老舗があり、そこで参加者全員でランチを頂きます。

ランチの場所に選ばれたのは、「前川」の2階の座敷からスカイツリーがよく眺められるからなんでしょう。
気分が盛り上がります。

そして勿論、鰻のお味が良いからなのでしょう。
丸ビルにも支店があるように、東京らしい、甘過ぎないタレの味が最高でした!

「前川」から徒歩15分位でスカイツリーに付きますが、駒形橋を渡る時、隅田川縁にある「前川」を写真に収めました。
右手前2軒目の建物です。
きっと昔は隅田川からの天然の鰻がすぐ運ばれて、川べりにはこうした江戸前の魚を扱う家が軒を並べたのでしょう。

程なく水族館やソラマチ等の商業施設が隣接する東京スカイツリーに着きました。

今日はその第一展望台に団体で入場したら、その後は自由行動で
流れ解散として思い思いに一日スカイツリーを楽しんで下さい、との事。
下が第一展望台(別名:展望デッキ 地上高350m)
その上が第2展望台(別名:展望回廊 地上高450m)です。

地上からエスカレーターで商業施設を横に見ながらスカイツリーの4階の「入口フロアー」に行きました。
そこから団体専用の入口にあるエレベーターで一気に350mの展望デッキに上がります。
これがそのエレベーターの内部。
雅な鳳凰で飾られたエレベーターです。

展望デッキの入場券(2000円)

展望回廊の入場券(1000円)

東京スカイツリー パンフレット


展望デッキから、「混まない間に450mの展望回廊に先に昇りましょう」と切符を買い、
エレベーターで僅か40秒で着く、100m高い展望回廊へ行きました。

まず「北側」を見ました。

台風一過ですから、普段より見通しが良いのですが、やはり春先ですから、なんとなくモヤって
遙か彼方に筑波山が見えるはずですが、見えません。

ある角度からスカイツリーの影を見ることが出来ます!!?

次は「西側」です。

東京タワー、国会議事堂、皇居、新宿の高層ビル群、東京ドーム、浅草までがグルリと見えます。
この方角に富士山も見えるはずですが、見えませんでした。

白く見える屋根が東京ドームです。

観光客同士、お互いに記念写真を撮り合います。

西ですから、逆光で外の景色はカメラに収まりにくいのに、最新のカメラ技術を駆使して
デジタルカメラならではの、外部の写真もクッキリ写りました!
デジタルカメラを最初に作り出したCASIOの驚くべき機能です!

次は「南側」です。

東京湾、お台場から浦安のディズニーランドまで見えます。

最後が「東側」。

千葉から成田空港まで見えます。

見終わって下りエレベーターを捜しました。
上がってきたエレベーターとは別の階に下りエレベーターの入口があるのでちょっと迷います。
やっと看板を見つけました。

展望回廊は「まるで空の上を散歩する様に360°の東京都周辺が見渡せる」との事ですが、遠すぎて何が何やら見つけるのが大変でした。だから100m下の展望デッキのほうが楽しいです。

これは350mの展望デッキから、南方向の、東京湾を挟んで浦安辺りを撮った景色です。

これは西方向。
さっき渡った駒形橋もはっきり見えます。

展望デッキの記念撮影をする場所です。
若い人達が楽しそうに、交互にこの前で撮っていました。

展望デッキにはガラス床と名前が付けられた、スカイツリーの鉄骨の骨組みが見える場所があります。
地上までスッキリ骨組みをやり抜いた自慢の姿が見られます。

出口フロアのある場所(5階)まで戻ってきました。
色々記念撮影用の場所を設けてありましたね。

出口フロアからソラマチの入口へ行く途中の甘味処でちょっと一休み。
やっぱり疲れましたよね。
一度に全てを見ることは出来ません。

そこからエスカレーターで地下鉄の押上駅に直結している地上1階まで行きました。

ここは別棟の商業施設「東京ソラマチ」のある構内でした。

友人と都営浅草線 押上駅から東銀座へ行き、そこから日比谷線で都立大学の自宅まで帰りました。地下鉄網が充実しているので、スカイツリーに行くのは訳もない事でした。