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2012年9月29日土曜日

「人間国宝塾」 能シテ方 友枝昭世氏@新橋 金田中

講談社の月刊誌「和楽」が人間国宝に指定された各界の技能者を新橋の名料亭に招いて「人間国宝塾」を開講する事を知って、第一回目のお琴の山勢 松韻(やませ しょういん)氏の公演を聴きに行ったのは去年の事でした。山勢さんは亡き母の友人(本名:静子さん)で、お若い頃は華やかな雰囲気を周りに弾けさせる美しい方でした!

そして今回の友枝昭世氏の公演が最終回と聞いて、能楽は母が14歳の頃から嗜んだ芸事でしたので、最後を飾る気持ちで伺いました。

新橋演舞場のすぐ横にある老舗料亭「金田中」の玄関前で

9月29日とは言え、今年は暑くて長い夏でした。

最初にこのお部屋で食前酒を飲みながら大広間の会場の準備が整うまで待ちます。

床の間のしつらえは涼しげな夏のしつらえ。

竹篭に生けた夏の野草と白の十二単の女御。

「和楽」編集長の五十嵐さんと。

五十嵐編集長とは7月13日にベジラボで御一緒して以来でした。

こちらが舞台のある大広間。

大広間の床の間のしつらえ。

やはり夏ならではの竹篭に生けた秋の枝が見事でした! 
美しく紅葉しているのは何の枝でしょう? ななかまどではないようです。

NHKのアナウンサー 葛西聖司(かさい せいじ)氏が本日のナビゲーター。
公演は撮影NGの為、人間国宝の友枝氏をお目にかけられないのが残念!


友枝昭世氏が謡を謡いながら能の一節を舞った後、葛西氏と今までの自身の活動を振り返りながらの能シテ方としての半生を語った後、食事となりました。



募集定員(50名)を上回る人気の会となりました。

本日の御献立

「先付」 巻海老油霜 三つ葉 大徳寺麩 山椒 紫 (器は青磁)


冷前菜色々(お盆に秋の葉を敷いて)

金襴手 渡り蟹のむしり 菊花 菊茶 土佐酢節
へぎ板 栗茶ゆ 秋刀魚味醂干し
占地  焼き椎茸 胡麻和え
柿の葉 柿 有の実 白良酢掛け
公孫葉樹 煎銀杏 昆布籠揚げ銀杏

薄板 鯖龍皮鮨 はじかみ 目刺し鰯
竹輪 墨烏賊 湯引き穴子 甘詰め

色絵馬 新白魚 酒醤油

蕎猪口 紙蓋 鱧 水菜 松茸

盆にすすき一穂
子持ち小鮎塩焼き

白海老揚真丈 青唐
牛厚切り寿喜焼き
孫芋煮 菊菜 ふり柚子



松茸御飯と赤だしの後に

デザート 洋梨 菊花餡汁粉 白玉

大変美味しく頂きました。

又来年新しいシリーズが始まったら伺いましょう。
道路の向こうに見えるのが新橋演舞場です。







2012年9月25日火曜日

『ホテルオークラ 開業50周年 感謝の集い』







現在のホテルオークラ東京は、1962年5月20日に帝国ホテルに肩を並べる、日本での最高級ホテルを目指して『ホテル オークラ』として開業しました。今年2012年は半世紀を刻むホテルオークラ50周年の大きな節目の年となります。私達夫婦に9月25日開催の『感謝の集い』の招待状を頂いたので、お祝いに行って参りました。

平安の間の入口にはオークラのロゴマークの銀杏を散らした秋らしい装飾。


龍(今年の干支)の引く花車に松竹梅のお目出度い花材を生けて。

平安の間の入口は広いので、装飾も色々工夫を凝らして、写真よりは豪華で素晴らしいものでした。

会場内にも氷の花車が。9月とは言え今年の夏の暑さが残る日でしたから、氷細工も涼しげで、
又同時にホテルオークラの宴会部門が擁するスタッフの技術の高さも示して居ました。
オブジェの前で今日の記念に一枚.

会場入口に各界著名人達のメッセージがパネルで掲載されていました

松任谷由実さんも今年5月9日に生涯一度のディナーショウをオークラ平安の間で催しました。


そのディナーショウの写真です。大人気で切符は完売。

追加公演に私も友人の浅川さん親娘と聴きに伺いました。

さて、大きな平安の間一杯に2000人の招待客の為に用意された豪華な料理!!

これはFish部門の和食。新鮮な鯛の姿作りや、雲丹、鮑と上質でプリプリの食材が料理されていました。

Fish部門のこちらは洋食部。大きな魚の背ビレをアートに使って。

こちらはAppetizer部門。オークラの誇る宴会部門の凝った前菜がモザイク模様の様に択山飾られて。

燻製やチーズ、生ハムが色々なパンと共に。

ウェディング・ケーキもオークラの伝統の技術として展示されていました。

珍しいのはVegetableの部門です。やはり健康が人々の関心事となった食の世界のトレンドを反映して色々なVegetableの料理を創出していました。

Noodle部門も。

Rice部門も。ホテルオークラが抱える洋・中・和のコックさん達総出のおもてなしです!

勿論大人気の寿司部門はいつも宴会場での寿司コーナーの8倍位に大きな面積を取って2000人のお客様に対応します。


Meat部門は牛、豚、鴨、仔羊、鳩等々、あらゆる肉を用意して。勿論花形はローストビーフでした。

会場には大型スクリーンが何カ所かに掲げられ、会長や社長の挨拶を流していました。

本物(?!)の社長も勿論話したいと願うお客様にはキチンと対応していましたよ。

会場にホテルオークラ東京50年の歩みもパネルで詳しく紹介されて。沢山の国家元首、王族、政治家、芸術家、文化人、著名人をこの50年間迎えて最高のおもてなしを提供してきたのがホテルオークラの誇る歴史です。勿論、我が天皇・皇后両陛下も昭和・平成共にお迎えしています。

最後はデザート。沢山の氷柱や飾り切りがオークラの誇る職人芸を披露していました。

西瓜の飾り包丁も珍しいですね
和スイーツも出ていました。

結婚44周年を今年12月12日に迎える私共夫婦にとっても、ホテルオークラ平安の間で結婚披露宴をした日の事が鮮やかに甦る、当日の有様でした。



お招き頂き、有難う御座いました♪