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2013年5月5日日曜日

ネモフィラの丘@国営ひたち海浜公園(茨城県)

5月のGWは、自宅で日頃忙しく過ごしていて片付かない事柄を静かに行う事に決めていました。それなのに娘の英里が、やはり日頃忙しく過ごしているので、「この日しか空いている日が無い!」とGWも最も混雑しそうな5月5日の子供の日に、犬を連れて、今が見頃の450万本のネモフィラが咲く丘に行きたい、と言うのです~~。GWに自動車で観光スポットに行くなんて無謀、暴挙ですよね。しかし働きづめでストレスが溜まっている彼女にリフレッシュが必要な事も確かなので、重い腰を上げました。

午前7時に家を出発。一路常磐自動車道を茨城県のひたちなか市に向かってひた走りました。予報では最も快晴の、行楽には最適な気候との事。太陽が頭上にキラキラ輝く中、埼玉県を過ぎ、千葉県を過ぎ、茨城県に入ると、私の心も都会の喧噪から解きほぐされて、すっかり行楽気分になってきました。

5時に起きた「早起きは三文の得」で、さしたる渋滞もなく、そして心配していた駐車場にもスンナリ入れて、入場券を買うのに15分位並ぶ程度で、私にとってはお初で耳慣れない「ひたち海浜公園」に到着しました。

広大な敷地の西ゲートから入場してすぐの花壇の前で。
急に言われてアウトドアなのに帽子を忘れ、急遽売店で買った帽子をかぶって。
¥650也でした。

頭をよぎるのは道路の渋滞の事ばかり、そこで東京の入口で混雑を避ける為、「2時には公園を出る」と宣言したので、とりあえず一番の目的地「ネモフィラの咲く丘」へ突進!

450万本のネモフィラで覆い尽くされた丘は、なるほど、英里の言うようにものすごい圧巻でした。

どこを見てもネモフィラの可憐なブルーの花で地面が埋め尽くされています。

海が眺められる小高い丘の上までも、ズーーーーーーッとネモフィラが咲き乱れています。
そこの小径を人々が登っていきます。

花に囲まれて記念撮影。

もう一枚。

娘の英里も愛犬2匹をしっかり抱いて記念撮影。

左がマックス、右がティナの両方ともミニチュアダックスフントの英里の愛犬です。

ネモフィラってどんな花?
こんな花です。

それが群生しているとこんな感じ。

さらにカメラを引くとこんな感じ。

シーズンが終わると、宿根草ではないので、全て抜いて違う花の種を巻いて又、丘を埋め尽くす花畑にします。
そんな風に年間色々な花の丘になりますが、ポピーの丘の時のポピーが抜かれ忘れたように一輪咲いていました。
丘一面ポピーになる様子を想像して下さい。

私達も丘をずんずん登ってやっと海の見える丘の頂上までやって来ました。
空の青、海の青、そしてネモフィラの青が一体の空間を作り出しています。

お昼になったので木陰に入って手作りのお弁当を頂きました。
空気が乾燥してさわやかな一日です。

公園の中には350年前の古民家を移築して周囲に畑を巡らせ、昔の農村風景も再現しています。

萱葺きの屋根、そして5月5日に翩翻とひるがえる鯉のぼり。

小民家の中は囲炉裏で火を炊き・・・

かまどもあり、農機具の展示など、懐かしい風情でした。

園内にはチューリップの畑もあります。

チューリップと言えばオランダの風車ですよね。

こんな変わり種の新種もありました。

松林の中にチューリップは配色良く植えられています。

英里もツイッターをやっているので、写真を撮ってリアルタイムで送信しているみたいです。

松林の中がチューリップの群生を更に美しく見せてくれます。
ハウステンボスではただチューリップが固めて植えられているだけでしたので
こちらのほうが美しく仕上がっていると思いました。

こんな牡丹のような八重のチューリップもありました。

本当にシャクヤクか牡丹のようでしょう?

斯くして、予定通り2時には公園を出ることが出来て、東京までは混雑も無く帰ることが出来ました。葛西から箱崎までは渋滞で北の丸まで50分かかるという情報に湾岸に抜けてレインボーブリッジを渡り、無事4時15分頃帰宅。

快晴の天気に恵まれ、中々良いアウトドアのリフレッシュが出来ました。9月中旬に190万本のコスモスで埋め尽くされる頃、又出掛けてみたいと思いました。



2013年4月20日土曜日

新歌舞伎座 開場杮葺落公演

御贔屓の中村勘三郎丈も、勇壮な市川団十郎丈も、楽しみにしていた新歌舞伎座の開場を目前にして亡くなられてしまったけれど、長年の歌舞伎ファンとしては、やはり慣れ親しんだ歌舞伎座がどの様に再生されたか、見なければ心が収まらず、親しい歌舞伎役者さんの番頭さんに頼んで席を取ってもらい、娘の英里と共に三部公演の二部に行ってきました。

前から三列目のお席でした。


外から見ると以前の特徴ある桃山様式の古式ゆかしい歌舞伎座と全く同じに見受けられます。
実は同じでした。設計を頼まれた建築デザイナーの隅研吾氏は役者さんが演技する上で、
元の寸法通りの建物がベストである事を理解して、柱や絨毯の色まで変えないで、
元のままの雰囲気でした!

一年に一度、11月の顔見世興行の時だけ組まれる櫓も、
開場柿葺落興行なので組まれていました。
紫の幕に染められている紋は法隆寺の宝物「鳳凰円文螺鈿唐櫃」から採用された
株式会社 歌舞伎座のマーク「鳳凰丸」です。

新歌舞伎座(明治22年に最初の歌舞伎座が出来てから、漏電で焼失したり
関東大震災にあったり、第二次世界大戦の東京大空襲で消失したりと何回も建て替えを余儀なくされて、
これは第五期の新生歌舞伎座です)開場は、4月の東京の一大ニュースですから、
常に人々が沢山集まり、注目を集めていました。

建物は元通りの様子ですが、新歌舞伎座の新しい特徴は、地下鉄の東銀座駅から直接
3番出口を抜けると歌舞伎座の新しく出来た地下の「木挽町広場」に出られて、まさにそこに
今まで館内に店を構えていたお弁当売り場やお土産売り場が移って、切符を買わずに
そうした物を一般の人々が購入出来るシステムになった事です。
以前は短い幕場の忙しい買い物でしたが、今はゆっくり時間を掛けて吟味出来ます。


又、地下鉄からエスカレーターを上がった正面玄関の横に
「歌舞伎稲荷大明神(お稲荷さん)」が出来ていました。

正面玄関の脇には、その月の演目がきらびやかな錦絵で表示されています。
若い人も沢山、歌舞伎に興味を抱くようになりました。

4月の演目はこれです。
4月2日(火)初日、4月28日(日)が千秋楽です。
私は第二部(午後2時40分開演、午後5時20分終演)の
「弁天娘女男白波」と平将門の娘の滝夜叉姫の「忍夜恋曲者」を見物しました。
玉三郎演じる滝夜叉姫は、昔、日本舞踊を習っていた私も明治座で演じた役なのでとても楽しみでした。

話題となっていましたから、連日大入りの盛況で、後ろの「大関」寄進の酒樽の縁起飾りに
「大入袋」がデカデカと掲げられています。

ここで娘の英里と待ち合わせですが、彼女は一向に現れません。
せっかくですから、デジカメ慣れしているお若いカップルに一枚撮って頂きました。
だから私はちょっと恥ずかしそうな顔をしています。

これが歌舞伎座の二階席から見た劇場内部の全景です。少しも以前と変わっていませんでしょう?
役者さんは見栄を切る時、「二階席の右から何番目の提灯を見て」とか言うように
お稽古の時先輩から指導を受けて長年やってきたので、寸法が大事なんだそうです。

2階ロビーの店々も1階のロビーの店々もなくなり、その分バリアフリーになったり、
トイレが増設されたり、旧来の歌舞伎座の問題点が改良されています。
店がなくなったのでちょっとした売店で軽い食事を売っていました。

いつも人気で予約しておかないと手に入らない3階の奥にある「鯛焼」のお店は有りました!
「あるだろう」と確信して、迷うことなく幕間に一直線で買いに行って無事ゲットしました。
中に紅白の小さくて丸い白玉が入っているので「めでたい焼き」と命名されています。
私の後ろはすぐに長蛇の列になりました。
娘の英里はその行列の中に恵泉のフラワーデザインの先生をしている友人を見つけて
嬉しげにお喋りに花を咲かせていました。

無事買う事ができましたが、焼きが間に合わなくてからっぽのケースの前で出来上がりを数分待ちます。
アツアツを頂きました。

歌舞伎座の中に店を構える「吉兆」も
この新生歌舞伎座に以前より広々としたスペースを取ってオープンしていました。

オープンを祝っての松花堂を頂きました。

この様に一口の「お赤飯」も付いていました。

刺身の造りは「寿」をあしらった、勿論、鯛でした。
新鮮でプリっとして美味でした。

全て「寿」のオンパレードです。

勿論、敷紙も扇面に松竹梅と丹頂鶴の「お目出た尽くし」。

嬉しいことに旬の新筍の含め煮もありました!

かくして楽しみにしていた私の歌舞伎座の柿葺落四月公演は満足の内に終わりました。この柿葺落公演は毎月花形役者さんを大勢揃えて丸一年行われるそうです。私もとりあえず五月と六月、お気に入りの演目を見物する予定です。


2013年4月15日月曜日

清水英里の薬膳料理教室

娘の英里(えり)が中医薬膳師の免許を取り、昨年10月から自宅で薬膳料理教室を始めました。

クリックで大きくなります。
2013年4月の御案内

2013年1月の御案内




免許は中国政府公認の中医学の薬膳師として学んだものですが、その薬膳理論は西洋料理にも和食にも反映することが出来ます。中国料理ではラード等の油脂で料理する事が多いので、英里は美肌とスリムを追求する、健康であると同時に美しくありたい女性の為に、極力酸化しやすい油分を抜いて、アンチエイジングを主体に、豊富なお野菜を沢山使った洋風、和風のオリジナルレシピで薬膳料理を構成して皆様に教えています。健康に強い関心のある方々が毎回参加して下さり、サロンの雰囲気の中で楽しく美味しい時間を過ごして頂いています。

最初に英里のオリジナルブレンドの薬膳茶を頂きながら、薬膳理論と今月の薬膳のテーマを説明します。


それから台所に移って料理のデモンストレーションをしながら、各々の料理法の手順やコツを教えます。

月毎にテーブルセッティングも色々変えて、料理でおもてなしする楽しさも感じて頂きます。

これは昨年の10月のお教室。

『秋の実り』がテーマでした。


落ち葉模様のランチョンマットで秋を演出。

これはお雛様のしつらえ。

桃色やピンクのお花でテーブルをアレンジ。

ナプキンもピンクのお花の刺繍で。


これがテーブル全体です。

3月のしつらえ。
ヒヤシンスを飾りました。

ブルーのテーブルマットに七宝の蝶々のナプキンリング。

センターピースはアネモネの花です。

テーブル全体はこんな感じです。

丁度、庭の枝垂れ桜も満開でした。


こちらは3月のクラス。

お料理はこんな感じ。
手前は蛤(はまぐり)のサラダ。

槍烏賊に玄米の炊き込み御飯を詰めて、トマトソースで煮付けます。
緑のソースはほうれん草とパセリのピューレ。
軽くてさっぱりして美味しい…と評判でした。