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2013年1月25日金曜日

ホテル ニューオータニ アーケード会 新年会

1月は輸入子供服を置いているホテルオークラの総会・新年会(1月22日)、ホテルニューオータニの総会・新年会(1月25日)と毎年連続してあるのでスケジュール調整が大変です。今年も1月4日にスタートを切ったホテルオークラの新年初顔合わせから始まり、銀座通り商店会が三笠会館での賀詞交歓会や清水家の身内親戚兄弟の新年会、友人グループの新年会、初釜等々、1月3日の年末を過ごしたSanDiegoから帰国して以来、新年の行事が続いて、このニューオータニの新年会で新年の行事はやっと一段落しました。

そして2月3日の節分が明けたら旧暦の新年を迎えますから、娘の英里が本厄年に当たる為、赤坂の日枝神社に厄払いに行く予定です。今年も1月から何かと日々忙しい年になるみたいですね。

さて、ニューオータニの新年会は本館の17階ラピス(宴会個室)で例年通り美食の数々を揃えて頂いて始まりました。

新年会は店主とニューオータニの執行部との懇親会で、大谷社長も出席される事があるので(今年は欠席)、
人数は少ないのですが飲料部が大変気を使ってその年の人気のメニューを取りそろえてくれます。
今年のメインは和牛のヒレ肉をパイで包んでローストしたフランス料理の王道。
中に沢山シャンピニオンとレバーで作ったペーストを詰めてブイヨンを煮詰めたソースを掛ける高級料理。

これは熟成したパルメジャーノチーズの中でロメインレタスをアンチョビソースで和える、やはりサラダの王道

そのサラダに彩りを添える野菜達。

永らくオータニのアーケード会の会長をしてらした白水の渡邉さんのお嬢さん。
困難な時代に店の跡を継いで頑張っている健気なお嬢さん!

冷前菜の数々。今はジュレをかけた一口前菜がファッションですね~。
こんなに種類も沢山。

このお料理もとてもオシャレ!
ラタトゥユにオマール海老を敷き詰めて女性好みでしょう~?
良く研究してますよね。

こちらは打って変わって和の前菜の盛り合わせ。
合鴨のロースや銀鱈の西京焼き、ブリの照り焼き等々、和も王道です!!

お刺身の盛り合わせもこんなに豪華!
鯛の活き作りにトロやしまあじ等、高級魚ばかり。

タラバガニの塩焼き。

ウニやイクラをたっぷり載せた海鮮小丼も。
これは毎年一番人気!

お酒もシャンパンからカクテルまで、飲み放題。
私は下戸ですが、飲める方は赤ワイン1本1人で空ける酒豪もいらっしゃいました。

これだけのおもてなしを受けたので、今年も頑張らなければ・・・。今年は持ち回りの役員が回ってきてしまいました。2年間滅私奉公に励みます。














2013年1月22日火曜日

パティスリーミツワ 最後の日 2013年1月22日

才能、技量に優れた岡本公一シェフを擁して、2009年に銀座にオープンしたパティスリー・ミツワは、純国産の優れたケーキ店として、お客様に高い人気を誇っていましたが、2011年3月11日の東日本大震災以後の複雑な銀座の商業圏の動きに、企業家としてどう対処していくべきかを考えた時、これ程の名品を数多く出してきた店ですが、一度閉める事にしました。それはもう、パティスリー・ミツワの、他では絶対食べることの出来ない日本人が最も美味しいと感じる口溶けの良い上質なケーキ達をこれ以後口にする事が出来なくなる事を意味するので、本当に断腸の思いでしたが、岡本シェフの「僕がどこかで仕事を続ける限り、ミツワのケーキは無くなりません!」という力強い宣言に勇気付けられて決心をしました。

雑誌やテレビ等、マスコミ関係の取材が入らなかった週は無い程御菓子の研究をする専門家の諸氏にも高い評価を受け、お客様にも一度口にしたら何度も食べたくなる、と好評を頂いた完璧なバランス、ハーモニーの「ミツワの名品」をもう一度プレイバックします。思い出して下さいね。

ミツワのケーキ達の中で誰からも「シュークリーム以上のシュークリーム」と絶賛された「銀座シュークリーム」。
普通のシューを焼く工程よりずっと複雑な工程を経て焼かれるパリパリのシュー。
そこに炒りたてのヘーゼルナッツと自家製塩キャラメルをのせたなめらかなカスタードクリームが
あふれる位入れられています。
一度食べたら虜になりました!

マスコミにミツワを有名にさせた「プレミアム・ショートケーキ」 お値段「時価」は岡本シェフならではの発想。
旬の苺の中で最も上質な大粒の苺を使い、生クリームもスポンジも、生地をしっとりさせるリキュールもジャムも、
そして間に挟む苺も素材は全てプレミアムでした!
やっぱり私の一番のお気に入り!

「ムース豆ショコラ」
全日本豆を使ったスイーツコンテストのケーキ部門で優勝した名品。
ホワイトチョコを使っていますが、中にうぐいす豆や虎豆等の和の豆とオレンジを組み合わせて
とろけるなめらかさと素材のハーモニーが絶妙な、ミツワにしかない名品でした。

「ふくゆたか」
大分の大豆ふくゆたかだけで作る築地のお豆腐屋さんのお豆腐と豆乳を素材にした、
誰も思いつかないお豆腐のケーキ!
抹茶と小豆を絡ませてお豆腐のサイコロも入っているのにちゃんと洋のケーキなんです。
さっぱりとした口当たりと素材の香りが何とも上品で忘れられないミツワの逸品。
「禅」 和風モンブランです。
栗の渋皮煮をはさんで、マロンのクリームでサンドしたモンブラン。
しっとりとしたスポンジと和栗が一体になって洋のモンブランと全く違うのに栗の香りと味が口の中にあふれます。

「じゃぽん」 私の大好物。
まるであんみつの様なケーキですが、寒天と黒蜜とあんこがバラバラで
口の中で一緒になる和のあんみつと違い、しっかり素材が一体になって
ケーキとして口の中に広がりました。

「銀座チーズ」 2層になったチーズケーキです。
その複雑なチーズの美味しさと口溶けは素晴らしかったですね~♪

「ミツワチーズ」 こちらは焼いたチーズケーキ。
中にプラムが挟まって、ほのかなリキュールが香る大人のしっかりしたチーズケーキでした。
私の大好物。

「丹波」
丹波の黒豆をたっぷり包んだロールケーキ。

70%以上カカオの上質なチョコレートケーキ。
元々はフランスのケーキコンテストのチョコレート部門で準優勝したチョコレートのスペシャリストが作る
チョコレートですから、その口溶け、その香り、その濃厚さの得も言われぬハーモニーは
上品で素晴らしいものでした。

まだまだ数限りなく沢山の種類のケーキが季節ごとに生み出されていきました。
とてもお伝えしきれません。

焼き菓子も沢山個性的な作品を生み出しました。

「豆どれーぬ」
丹波黒豆をゴロゴロ入れたマドレーヌです。
ずっとミツワを代表する焼き菓子の横綱でした。

「ちょこりんとう」
チョコレートでコーティングした雑穀米のかりんとうです。
他では出せない味と食感でした。
ホワイトとミルクの2種類のチョコでした。

「銀座べじたぶる」
5種類の野菜を練り込んだマドレーヌ。

「めれんげ」
メレンゲの味が深みのある美味しさで人気でしたね。

「黒大豆」クッキー。
口の中でホロっととけてなくなりました。

ミツワの焼き菓子たち。



ミツワの最後を惜しんだ3日間の写真も御覧下さい。


昭和28年から銀座3丁目松屋通り角にあった「赤いテント」が目印の旧平和生命ビル1階の喫茶店としてスタート。

今はギンザ・グラッセビルとなり、店名もパティスリー・ミツワ
2013年1月22日 本当に閉店した日です。

やっぱり名残惜しい思いはしました。
店名がクッキリ見えるのが良い思い出です。

最後の日まで1ヶ月以上、休まず頑張ってくれたスタッフ達。

岡本公一シェフを中心に、八木さん、今村さん、佐々木さん

店内で皆でささやかなお別れ会。
「浅草今半のすき焼き弁当」 皆の好物。
横山さんがいつも銀座三越から出来たてを買ってきてくれます。

スタッフ達は未来に向かって更なる経験を積んで一歩も二歩も前進していく気構えです。

営業最終日の店内。美しい緑の漆塗りがアクセントの上品なお店。

このカーブがデザイナーのこだわりでした。

テレビのバラエティ番組で度々取材されて、その時来店した芸能人達の残した色紙が思い出に飾られています。

しっかり名店に育ててくれた岡本シェフと記念撮影。

ケーキケースの中はすっかりケーキが売り切れて何もなくなってしまいました。

日頃はこんな光景だったんですがね。

沢山のお客様が買い物して下さって、店内はいつも人であふれていました。

最後の「プレミアムショートケーキ」を戴きます。
すぐ売り切れるから、前もって予約しておきました。

お店で戴くと、本当に出来たてなので、苺が口の中でプリップリにはじけました。
今日はまだショーケースに沢山のケーキが並んでいます。

ミツワらしい日に記念撮影。

今日もやっぱり大好きな「プレミアムショートケーキ」を戴きます。

この苺の大きさ! わかりますか?

そしてこの日は秦万里子さん親子と遭遇! 懐かしくて嬉しくてお互いしっかりハグしてしまいました。


さて、ここで一変してミツワオープンの日の写真をもう一度プレーバックして最後を締めくくりましょう。

店内の紹介写真。

ケーキショーケース

スタッフのショーケース前での記念写真。

ある年のクリスマス装飾

夜のミツワ店内。