平成25年(巳年) 1月10日(木)に茶の湯同好会の林屋晴三先生が御亭主を勤める新年初釜に行って参りました。茶の湯同好会は昭和48年に流派を超えた茶の湯の研究団体として発足し、現代の茶の湯の美術品を沢山取り入れた席作りをしている、中々楽しいお茶会です。
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裏地桂子さんが私、八巻多鶴子さん、最近茶道を始められた裏地さんの同級生の4人で申し込んでくれました。
柿傳さんの寄付、古今サロンで記念撮影。 |
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今日の着物は私が滅多に着ない、さや型の地紋がある茶系の地色に花蔓が一面に描かれていて、渋めの着物です。
銀のつづれに金の刺繍の格調高い帯を合わせました。 |
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出席する前に 着付けて頂いた遠藤美容室にて。 |
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席入りをして、十畳の間の床飾りは正月のしつらえ。
お軸は而妙斎宗匠(表千家現家元)の筆で「春入千林処々花」。 |
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お三宝には熨斗置きに「太宰府天満宮の干支飾り」で雅楽の鳳笙に巳が巻き付いている意匠です。 |
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濃茶席「残月の間」の床飾り。
中納言烏丸光廣卿(黄門様)筆。
当時の三筆と言われた書の名人。
和歌「つもりそふ 春におもへば なべて世の ゆきのすがたぞ 不璽(ふじ)の山なれ」 |
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粉引大徳利の花入れに紅白の梅と水仙。 |
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書院に飾られた香合は真葛香山 作の「丹頂鶴」 |
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八角形をしていて、中に紅梅蔓と竹が描かれています。 |
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釜は古芦屋竹地紋姥口。
釜の口が広々としています。 |
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水差しは手桶に魔除けの裏白がかけられ、炉縁と共に三代村瀬治兵衛作の溜塗です。 |
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風炉先は人間国宝で旅先で亡くなられた江里佐代子作の戴金(きりかね)。 |
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江里佐代子氏の戴金は非常に緻密で、最も有名な作品が京都迎賓館のロビーの襖だそうです。
一度拝見に行きたいものですね~。 |
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茶入れは古瀬戸。
広口面取で京都の曼殊院伝来です。
良恕法親王の書付が付いている由緒正しいもののようです。 |
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茶碗は正客用に本阿弥光悦作の「大ふく」という銘の赤の楽茶碗が出ましたが
その他のお客様が大勢なのでいろいろたくさん出まして、各々に拝見させていただきました。 |
この後、柿傳さん自慢の縁高のお祝いのお膳が出されました。
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お正月ですから、二色玉子や黒豆にお酒も出ました。 |
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縁高の中はこんな感じ。 |
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末広がりの扇の器には干し柿の霙(みぞれ)和え |
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寒椿のお椀にはお雑煮が出ました。 |
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柿傳名物のすっぽん仕立てのお雑煮です。 |
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最後に蒸し寿司が出されます。 |
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穴子と錦糸玉子のふっくらした美味しい蒸し寿司でした。 |
薄茶席に席を改めるために、一度広間を出て休憩し、再び広間に席入りします。
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残月の間の床はお軸が「明」一字に変わり、花入は青磁の下蕪(しもかぶら)。 |
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花は牡丹でした。 |
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脇書院にはヘレンドの干支の巳の香合が飾られて。 |
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水差しは備前の火襷(ひだすき)です。 |
茶器は欅の面削。茶勺はみつ和にもたびたびいらして下さった元総理の細川護煕氏の作。茶碗は現代作家の作品がいろいろ出されて、そしてお茶は京都はやしやの「松の齢」でした。
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