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2012年2月23日木曜日

また会 「黒部紀行」 その② トロッコ列車

現在観光用になったトロッコ電車は赤い機関車にひかれて色々な車両が混じって編成されています。一番トロッコの名にふさわしい、窓が無く座席は4人掛けの横一列の普通客車(上記の写真)から特別客車で開閉する窓が付いた囲いのある特別列車(360円増し)、そして今回私達が乗車したリラックス客車(520円増し)等々。幹事のテケ様のおかげで座席は進行方向に転換出来る一列2人と1人の3人掛けでした。前もって予約が必要なんです。さぁ、出発!


トロッコらしい車両を見つけてハイ、ポーズ。私達が実際乗ったのは囲いのあるリラックス客車でした。
童心に帰ってワンちゃんもハイッ、ポーズ。

日本一深いV字峡谷を縫うように走るトロッコ電車は、宇奈月から終点の欅平まで20.1km。くぐるトンネルは41.橋を渡ること21回。手付かずの秘境。大自然に触れる小さくて大きな旅です。


宇奈月駅を出発してすぐ見える「新山彦橋」。沿線で最も長く166m。列車の音が山彦となって温泉街に響くことから、この名が付きました。

峡谷には名残の紅葉も見る事が出来、手付かずの大自然の美しさに息を呑みました。

「宇奈月ダム」  2001年に完成した黒部峡谷で一番新しいダム。排砂ゲートが特徴的な、洪水調査並びに発電等、多目的のダム。


同じく、「宇奈月ダム」のアップ写真


まるでライン川のお城の様に見えますが、これは「新柳河原発電所」なんです。幾度と無く洪水に見舞われる黒部川の治水の為に、「宇奈月ダム」が作られ、平成5年にこの新柳河原発電所が設置されました。

「猿専用吊り橋」 ダムの貯水後も猿が対岸へ移動出来るように造られました。


「仏石(ほとけいし)」 天然の石が仏様の様な形をしていたので、地元の人が赤い頭巾と衣を着せました。


仏石をズームアップしてみました。



トロッコ電車の区間は4つに区切られていて、宇奈月の次がこの黒薙(くろなぎ)地区です。


この地区の見所は、沿線で最も峻険な谷に架かる高さ60m、長さ64mの「後曳橋(あとひきばし)」。入山者があまりの谷の深さに後ろに引き下がったことから、この名が付きました。それから「出六峰(だしろっぽう)」という、6つの峰が背を競い合うようにそそり立っている岩山です。それから「冬季歩道」。鉄道が運休する冬期間も発電所員は様々な仕事をします。その為にコンクリートでトンネルのように歩道が設けられています。


「出六峰」


「冬季歩道」


3番目の区間が「鐘釣(かねつり)」です。


黒部第二発電所を通りました。すごい量の放水です。


「東鐘釣山」 猫又駅を過ぎると右前方に見える標高750m、全山が晶質石灰岩の、釣鐘の形をした岩山です。


この地区のもう一つの名物「鐘釣美山荘」。多くの入山者が対岸の夏の黒部の万年雪を見ながら温泉を楽しみます。


黒部川の急流の美しさを眺めながら、トロッコは終点の「欅平」に向かいます。


まだ明るいうちにトロッコ電車の終点に着けたので笑顔がこぼれます。


ちょっとポーズを作ってみました。「秘境」に来たんですから・・・。


「猿飛峡」 黒部川本流で最も川幅が狭いところで、特別名勝記念物に指定されています。3~4mの川幅で直角に曲がる流れはZストリームラインを描いて壮観な眺めです。

「奥鐘橋」 欅平駅から祖母谷(ばばだに)温泉に向かう途中の黒部川本流に架かる朱塗りの橋。34mの高さから得られる景観は絶景の一言。


人喰岩を経て祖母谷峡まで来ました。


「名剣温泉」です。欅平駅から700m。徒歩15分。岩の露天風呂が評判です。


秘境の秘湯ですね~。

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