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2012年3月5日月曜日

また会 「伊勢参り」 その③ おかげ横町と松坂「和田金」

内宮参拝を無事に午後3時までに終えて、旧参宮道、通称「おはらい町」を散策しました。もう陽が傾き掛けているのに通りは人、人、人の大賑わいです。

おはらい町は五十鈴川に沿って続く石畳の道に、伊勢特有の切妻、妻入り様式の街並みが続きます。江戸時代、この町には神宮に変わって神楽をあげた「御師(おんし)」の館が建ち並んでいたので「おはらい町」と呼ばれました。

この注連縄(しめなわ)も伊勢独特の形ですね。商家の軒に縁起を担いで皆が飾っていました。

「伊勢えび」の字に一同鋭く反応! 「慌てる乞食は貰いが少ない」の諺どおり、じっくりメニューも見ないで「それ4つ下さい!」と飛びついたので、伊勢えびコロッケはそれらしい匂いはすれども伊勢えびの「かけら」もなく、一同がっかり。400円でなく、800円の「かけら」が入っているコロッケもあったんです…。
コロッケの失敗を教訓にこちらの揚げ天はじっくり眺めてよく吟味し、お土産に買いました。大阪の揚げ天より具沢山でフレッシュで美味でした。

こちらはおかげ横町にある「おかげ座」。

「おかげ横町」は、おはらい町で最も成功している「赤福」が寄進した常夜灯が目印のおはらい町中程にあり、江戸期から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現された横町で、江戸時代に庶民の間で大流行した「おかげ参り」が体感出来る「お伊勢参り歴史館」や先のおかげ座、神恩太鼓の演奏や紙芝居の口演など、毎日がお祭のような賑わいです。


とにかく「赤福」だらけの街並みです。「赤福本店」「赤福別店」「赤福内宮前支店」等々。

私達が前もって目を付けていた甘味処の「五十鈴茶屋」も実は「赤福」の経営でした!

伊勢商人の典型的な店先を再現。

昔の井戸やおへっつい等もあって風情はありました。

店の奥は五十鈴川に面して庭が造られていました。座敷に上がり、この庭を眺めながら名物の本わらび餅を頂く予定でしたが、閉店間際で、座敷はもうおしまい。わらび餅も売り切れでした。

斯くして土間のテーブル席で遅いティータイムをして見物の疲れをしばし癒しました。

大好きな「あわぜんさい」を厚い友情の範子ちゃんとテケ様に譲って頂き、独り占め。お二人が何を食したかと言えば、おしるこ。

伊勢の玄関口、近鉄宇治山田駅からもうひとつの目玉、松阪の「和田金」へと向かいます。

宇治山田駅は昭和6年(1931年)に建てられた歴史を感じさせる建物で、国の登録有形文化財です。構内もとてもレトロな感じがしました。

松阪の駅から程近い、「松阪牛」の元祖「和田金」は昔は街道沿いのこじんまりした店だったのが、社用族に愛用される、幾つもの部屋と宴会場がある、旅館の様なビルとなっていました。エレベーターで案内されたその一室で。

炭を使うところは昔通り。

火の熾りはなかなか良いようです。これがロースのすき焼き。

これがヒレの網焼き。

どちらのお料理も1人お肉が一枚ずつしかなかったのでCP(コストパフォーマンス)には不満でした。でもまぁ、体験してみなければ分からないことなので、これも1つのお勉強、と大人の結論。再び近鉄特急で名古屋まで戻り、最終の「ひかり」で家路につきました。

日帰りで忙しいスケジュールながら、今日も「また会」は満足、満足と次の旅行を約束して終わりました。




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