戻る

2012年8月29日水曜日

「地中海クルーズ」 その② フランス・ボルドーと古都サン=テミリオン(St.Emilion)

5月26日 午前9時、船は最初の寄港地、フランスのボルドーに接岸しました。

今日も良いお天気です。

ボルドーには1泊2日居るので、1日目はフランス料理業界に詳しい料理研究家 内坂芳美さんの御推薦でボルドー郊外の有名なレストラン「LES SUORCES de CAUDALIE」に貞美さんとまり子さんと3人で行く事にしています。美食の旅ですし、ボルドーはフランスワインのメッカですから、ワインと料理の至福のマッチングを楽しんで来たいと思います。

クリスタルクルーズは接岸した港から中心の街まで15分間隔のシャトルバスを用意していて、乗船客が自由に寄港地の滞在を楽しめる様に配慮しています。その他に、現地のベテラン・ガイドとも契約していて、バラエティに富んだ何コースもの観光ツアーも用意いています。

一日目はそのシャトルバスで港から30分の距離にあるボルドーの中心街まで行き、そこでタクシーを拾ってCAUDALIEのレストランに行く事にしました。そして2日目は何コースかある観光ツアーの中から歴史の町St.Emilion(サン=テミリオン)を訪ねるツアーをまりちゃんと申込みました。

ボルドーの中心、Regentホテル前のクルーズのシャトルバスが停まるポイント前で。久し振りのヨーロッパ、しかもパリから離れたボルドーと言う事で、私達皆が心弾みました!観光気分ムンムンです!
左から、由恵ちゃん、私、まりちゃん、貞美さん、NORIKOさん。

仲間と別れて貞美さん、まりちゃん、私はタクシーで30分程郊外のお目当てのレストラン「LE SOURCES DE CAUDALIE」に到着しました。街の喧騒とは懸け離れた、葡萄畑に囲まれた長閑(のどか)な田園の中にありました。

正面玄関の真裏のワイン畑。

貞美さんとまりちゃんはSan Diegoでご近所さん同士。いつも往き来して楽しく生活しています。

実はここはオーナーがワイン畑の中に自分の為に作った2ホールのゴルフコース。このレストランは二人の娘の次女の方がOperationを任されています。

オーナーのワイン畑の中にはレストランの他にこんな池や

白鳥の泳ぐ小川や東屋(あずまや)

そしてプチホテル(宿泊施設)等もあり

庭も美しく手入れされています。

さて、お目当てのレストランに入りましょう。クラシックなチェンバロが置いてあって、館内はとても静か。

内坂芳美さんが前もって電話をしておいてくれたので、庭の見える角の席を支配人氏が用意しておいてくれました。

こちらが二ツ星を獲った若きシェフのニコラ・マスさん。

お野菜中心の軽やかなエアリーなお料理の数々でした。さすがは最近二ツ星を獲得した新進気鋭のシェフの匠の技です。

前菜です。細長い貝殻の中にその貝とお野菜を散らしてあります。色もお味もとってもエレガントで素敵!

これは左が肉で右が魚の温前菜だったと思います。

これはサラダ。

とにかく美しい~♪ 下にフルーツのジュレが敷いてありました。味もとてもデリケート!

これは私達がチョイスした魚のメインディッシュ。

そしてデザートのミニヤルディーズ。

可愛いメレンゲのデザート。

メレンゲを割ると中にフルーツのコンポートが色々入っていました。

勿論、フランス料理のメッカですから、チーズも選ぶのに困る位、沢山のバラエティーです。

本当に才能豊かなニコラ シェフですね~!
私はワインを飲みませんが、ワイン好きの貞美さんもまりちゃんも、とてもワインが美味しかった!と申しておりました。

このレストランに隣接してスパもあり、葡萄の絞りかすがポリフェノールを沢山含んでいて、それを利用した有名なスパなんだそうです。あの宿泊施設はスパに来る湯治客の為の施設でした。

勿論、化粧品も葡萄のかすから出るポリフェノールの化粧品で、お土産に頂きました。黒の袋を抱えているでしょう?それです。そして私が手にしているのがポリフェノール茶です。

午後の一時を、美味しい食事と清々しい空気の葡萄畑の田園でゆっくり過ごすことが出来ました。

内坂芳美さん、素敵な場所を紹介して下さって有難う!彼女の友人はここがとても気に入っていて、パリに来たときはわざわざボルドーで2~3泊して行かれるそうです。


さて、次の日も相変わらずの上天気に恵まれ、バスでSt.Emilionまで観光に出掛けました。

ボルドーの431番埠頭に接岸されているCRYSTAL SERENITY号。煙突に付いている一対のタツノオトシゴがマークです。

St.Emilionはユネスコの世界遺産となっている「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の途上にあり、岩盤を刳り抜いて造った教会などの歴史的建造物のある、中世以来、葡萄栽培やワイン醸造の盛んな景勝地です。「サン=テミリオン」の名前はボルドーワインの主要なブランド名のひとつとしても知られていますね。

昨日訪れたボルドー市内のサン・タンドレ大聖堂、サン・スラン大寺院、サン・ミッシェル大寺院の3箇所もサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路のモニュメントとして世界遺産に1998年、登録されました。ガロンヌ川河口のこの港町は三日月型に市街地が形成されているので、市内の歴史地区は「月の港ボルドー」の名前で2007年、やはり世界遺産に登録されました。

観光バスをここで降りて、岩盤の村(サン・テミリオン)を観に行きます。

街道から下がったところに、サン=テミリオンの古い町並みは広がっています。

この様に、街中の道は狭くて急な坂道が多いです。手すりにつかまらないと滑って歩けません。

私も今、手すりに掴まっています。

これが岩を刳り抜いた教会に入る入口です。岩盤の上に後からレンガ等で家を建て増しています。

町の中心に教会が建っていて、その一番上に登る為に観光案内所で鍵を借ります。

そうやって登った塔から観た景色です。

眼下に見える町並み。遠くまで続く葡萄畑。この葡萄畑も世界遺産の一部になっています。

まりちゃんも記念撮影。どこまでも見渡せます。

一通りガイドさんの説明の後、自由時間になったので、クレープ屋さんを見つけたのでランチにしました。

そば粉で作ったガレットです。

パリでも中々ガレットを食べる時間がなかったので、本場の味わいに満足しました。ボリュームたっぷりのサラダと共に素朴な味を楽しみました。

あいにく今日は日曜日。店が閉まっていて、開けているのはお土産屋さんとレストランだけなのが残念でした。

この街道に高い城壁に囲まれて、この地点から急な坂を下った所に町は石造りの軒を連ねて建っています。所々に城壁が残っています。

再び観光バスでボルドーの港まで戻ります。

パリまでは来てもボルドーまでは足を運ばないので、珍しい体験が出来ました。これも船旅のお陰ですね。



Les Sources de Caudalie

Chemin de Smith-Haut-Lafitte
tel:05-57-83-83-83
Le Grande Vigne






「地中海クルーズ」 その③ ポルトガルのリスボンからイベリア半島突端のジブラルタル(イギリス領)まで






































0 件のコメント:

コメントを投稿