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2012年8月27日月曜日

「地中海クルーズ」 その⑥ ローマの休日

6月5日、遂に楽しいクルーズ・ライフを演出してくれたクリスタル・セレニティ号は最後の寄港地、ローマ郊外のチビタベッキアに午前5:30接岸しました。乗船客のローマでのスケジュールに合わせて、希望の下船時刻を前もって指定する事が出来ます。私達の下船時刻は午前9:30です。ローマからエールフランス機でパリに直行する仲間がいるので、この時間にしました。

最後の朝食を私は大好きなメイン・ダイニングルームで摂りました。

毎朝フルーツとプレーンヨーグルト、そしてフワフワのパンケーキにたっぷりのメープルシロップをかけて頂きます。もちろんフランス料理のシェフが作るオムレツも。とてもラグジュアリーな一時です。

12Fのバッフェ朝食のリドカフェで仲間に合流。これが最後の船上の記念写真となりました。

又の再会を約して、貞美さん、まりちゃん、由恵さん、より子さん、私の5人は今から『ローマの休日』です!

貞美さんが「トレヴィの泉」のすぐ脇のホテル「Relais Fontana di Trevi」を予約しておいてくれて、今日から私達はローマ観光の真中心で過ごす事になります。ローマは娘の英里が小学校の時訪れて以来ですから、20年近く前でしょうか…?

この教会の様な(教会ではありません)立派な建物のすぐ隣の薄いピンクの壁の建物がホテルなんです。入口が全くホテルらしくなく、ドアーマンも居ません。しかしトレヴィの泉があるので朝8時頃から夜11時頃まで、この様に観光客の絶える事が無い賑やかさでした。

荷物を部屋に置くと、すぐ私達は地図を片手に早速ローマ観光に出発です。途中、観光局に寄って入場券とバスの乗り放題がセットになったロードパスを購入。最初に現れたのはヴィットリア・エマニュエル2世の記念碑とカピトリー美術館(通称:ウェディングケーキ)でした。

中は観光客も少なく、テラスからはフォロ・ロマーノが一望出来る穴場スポットの様ですが、私達は2泊3日の短い滞在ですから、ここは外から眺めるだけ。

歩いて今日の一番のお目当て「コロッセオ」に着きました!そして夏の晴天の陽射しは強くて、とてもローマらしいですね!20年前もこんなでした。

コロッセオは紀元80年にヴァスパシアヌス帝の命により建築され、収容人員5万人の巨大な円形闘技場です。4階建てで各階層の建築様式がそれぞれ違うのも興味深いですね。(1階:ドーリア式。上に向かって徐々に細くなるのが特徴。2階:イオニア式。柱頭に渦巻き模様の彫刻が付いたデザインの柱が特徴。3階:コリント式。柱頭にアカンサスの葉をモチーフにした彫刻の柱が特徴。4階:アーチのないコリント式。レンガを積み上げて柱に見立ててあります。)

広い巨大なコロッセオを見物して動画に納めた後は、もう足が棒になってきたのでローマ・パスの事は忘れてタクシーでスペイン広場まで来ました。

夏のヴァカンスシーズンですから、観光用の馬車もフル回転。

私達は最も魅力的な、世界的に有名なブティックの立ち並ぶVia Condottiにある歴史的に有名な「カフェ・グレコ」で一休み。

「カフェ・グレコ」なんですが、コーヒーの苦手な私はアイスティーと美味しそうなタルトを頼みました。創業は1760年です。ここな著名な文化人、芸術家(ショパン、ゲーテ、ワグナー、アンデルセン、ニーチェ等)が集ったサロンでした。「ローマの休日」でも有名。イタリアの重要文化財です。

私達のホテルノ窓から眺めた夜のトレヴィの泉。深夜まで泉の周囲は十重二十重の人だかりです。

2日目は世界一の小国、キリスト教のメッカ「ヴァチカン市国」を訪ねました。まず近年整備されたヴァチカン美術館を訪ねます。この高い塀の中が法皇様がいらっしゃるヴァチカンです。

前もってインターネットで入場を予約しておいたので、指定時間に到着しましたが、大変な人出です。

最初はエジプトの美術を集めた部屋から。

王様の墓から出土したミイラを入れてあった棺の前で。

美術館の中は収集されている美術品も素晴らしいものばかりですが、それを飾る為に造られた建物・部屋々々も素晴らしい物でした。

入口で借りた音声ガイド(日本語もあります)を聴きながら進みますが、収集品が多すぎてとても見切れません。

美術館の回廊の窓から眺めた中庭ですが、この建物グルリと全部美術館です。

こうして順路を進んでいくとやがて有名なミケランジェロの「最後の審判」の大壁画のあるシスティーナ礼拝堂に至ります。そこは撮影不可。キリスト教でない国の人々も沢山見学に来ていました。

駆け足でヴァチカン美術館を見学した後、中庭に出ると御覧のように世界各地から沢山の観光客で一杯です。ヴァチカンガーデンの無効に見えるのがサンピエトロ大寺院の大きなキューポラです。

美術館の回廊はオープンで途中自由に中庭に出ることが出来ます。

同じく美術館の中庭。イタリアらしい、アンブレラ・パインツリー(傘の松)が見えます。日本の松の木とは随分種類が違いますね。そしてイタリアらしいテラコッタのピンクの石が美しい美術館の建物です。建物と言っても美術の収蔵庫ですから窓は少ないですよね。

美術館を出て、高い塀伝いに正面のサンピエトロ広場に出ました。20年前はすぐにサンピエトロ大聖堂に入ることが出来ましたが、今は発展途上国も国民が旅行ブームのようで、観光バスが次から次へと到着して広いサンピエトロ広場の周囲を大聖堂に入る為にグルリと列を作っている入場待ちは1時間は掛かりそうなので辞めました。有名なミケランジェロの「ピエタ」があるんですがね…。学生時代の新年1月1日にここを訪れた時は、法皇のお住まいのバルコニーから法皇様が広場に集まった群衆に「BON NATALE(新年おめでとう)」と祝福を下さった様子がまだ昨日の事の様に脳裏に焼き付いています。娘と来た夏は、余りの暑さに娘が回廊の円柱の陰でヘバった事を思い出します。当時と比べると本当に様子が変わりました!


さて、2泊3日のローマの休日もアッという間に過ぎ、いよいよ13日間を共にした女子会仲間ともお別れの朝が来ました。
滞在したRelais Fontana de Treviのホテルの毎朝の朝食を泉を見ながら食べたテラスでの最後の朝食です。

カメラマンは貞美さん。左からまりちゃん、より子さん、由恵さん、私の5人のローマの休日。

本当にトレヴィの泉のすぐ脇のホテルで、観光するにはどこへでも歩いていける便利さでした。
アレンジして下さった貞美さん、有難う御座いました。

由恵さんはエールフランスでパリへ、私はルフトハンザでフランクフルトへ、そしてより子さんはアメリカンでシカゴへ。貞美さん、まりちゃんはもう一日ローマに滞在してサンディエゴへ。
貞美さんから2月に飛び込んできた一通のメールから始まり、日本と米国から各自バラバラに集まった10人の友人との初めてのクルーズは一生忘れない楽しい楽しい旅でした! 素晴らしい友人達に「感謝!」



Relais Fontana di Trevi
Via del Lavatore
44 ROMA 00187
tel:+39 06 6797317
fax:+39 06 69790348
http://www.relaisfontanaditrevi.com























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